●バックストーリー 企画構想からすでに一年が経過し、やっとリリースができました。 戦国ブランドが乱立する中、その場限りのアイテムでは魅力がなく、かといって高価な一品物だけでは戦国の魅力が伝わらない。 京都の言葉に”ほんまもん”という言葉がありますが、このアイテムはまさにほんまもんの戦国アイテムだと思います。 甲冑と同じ構造でということで制作方法を探していると、やはり最後は甲冑師の方に行き着きました。 しかし、実際に制作を進めて愕然としました。 なんというコストの高さ。 当り前の話ですが、小さな甲冑の袖を作るのと同じようなもので、 当然人件費を含めむしろ小さくなった分難易度が高くなっているのです。 半年かけてできた試作品は一個1万円を超える価格になってしまいました。 イベントで試作品をファンの皆様にお見せし、いくらくらいまでなら買ってもいいと思う?と聞いたら平均3500円であることがわかりました。 現時点での約3分の1の価格です。 半分あきらめかけていたとき、工夫して型を形成し、鉄板を抜くことで数量を増やせば、それによってコストダウンは可能ということがわかりました。 その数はなんと3万個という数でした。 在庫リスクを考えるのであれば辞めるという決断もあったのですが、イベントで皆様に見せたときのあの嬉しそうな表情や驚きの表情が忘れられず、同行していただいた甲冑師の方も皆さんの期待を裏切れないということで最大限の協力をいただき、ようやく制作の目途がたったのでした。 プラスチックや紙や皮などいろいろな素材で良く似たものは作れたでしょう。 しかし、それではほんまもんとは程遠い。 甲冑本来の持つ堅牢さや冷たさ、アクセサリーとしての適度な重量、数分の1サイズで再現された縅糸などにこだわり、甲冑本来の持つ魅力をこの小さなサイズに凝縮しました。 鎧袖(がいしゅう)は甲冑の鎧の袖部分を意味します。 ベースとなる袖板の色や形状と、糸の色や編み方により多くの名品が生まれてきました。 単なる鉄の繋ぎ糸ではなく、一つのデザインとして高度な美的感覚により生み出されたデザインであると思います。 そして、甲冑は悪鬼を祓うということから床の間などにも飾られています。 最後にご協力いただきました甲冑師の方々と糸から制作に協力していただきました伝統工芸師の皆様、本当にお付き合いいただきましてありがとうございました。 ●「甲冑護符」〜戦国鎧袖伝〜 会員様先行販売は終了致しました。 http://www.sengokudama.jp/fs/sengokudama/gaishyu |